歯周病による口のねばつき

ねばつきの原因の多くは歯周病菌などの口の中の細菌によるものです。細菌が口の中に付着し、ぬるぬるしたのり状の物質を作って塊になることが、ねばつきの原因となっています。

また、朝起きた時に口臭やねばつきを感じることが多いのは、口腔内の細菌が就寝中に増えるためです。対策には、口腔内の清掃や歯周病治療、特に就寝前のケアが効果的です。

1．唾液の分泌を増加させる

唾液の量を増やせば結果的に雑菌の繁殖が抑えられます。よって、唾液を増加とともに口のねばつき感は解消されるはずです。簡単にできる対策としては、口の周囲をマッサージする方法があります。頬骨(ほおぼね)付近、フェイスライン、アゴ周りを指でマッサージしてください。唾液腺が刺激されて唾液分泌量が増加します。また、口を閉じて、舌を回す“ベロ回し体操”にも同様の効果があると言われています。水分摂取量が少ないと唾液が作られにくくなるので意識して水分を多めに摂取することも重要です。唾液腺の刺激、水分摂取量の増加などの手法を組み合わせれば、ある程度は唾液量を増やすことが可能になるはずです。

2．きちんとした歯磨きを行う

ねばつきの原因は雑菌の増加です。雑菌の増殖を抑えれば、解決することが可能です。基本的な対策は毎日の歯磨きです。雑菌のエサになる食べかすをきちんと落とせば、就寝中に雑菌が大量に増殖することもなくなります。ブラッシングだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使って細かな部分まで清潔に保つと効果的です。

3．デンタルリンスを使用する

可能であれば、デンタルリンス（液体歯磨き）などを併用すれば、さらなる相乗効果が期待できます。特に就寝前の使用が効果的です。