1．安静にして冷やす

歯ぐきの腫れの原因はほとんどが細菌による感染です。疲れているときや寝不足のときは、細菌を体外に出せずに膿がたまりやすくなります。まずは安静にして体を休めましょう。落ちている抵抗力を回復するため、できるだけ栄養のあるものを食べる必要があります。食べることが出来ないくらい痛みある時は、高カロリーのゼリーなどを食べましょう。また、痛みが強い時はぬれタオルや冷えピタなどで冷やしてみてください。冷やすことで腫れや痛みを軽減させることができます。

2．市販の痛み止めを飲む

痛みで何も食べることができない状態が続くと、体力が低下して腫れはさらにひどくなってしまいます。痛みを我慢せず、市販の痛み止めを飲みましょう。歯科医院では治療後の痛み止めに「ロキソニン」が処方されることが多いです。このロキソニンと同じ成分の市販薬に「ロキソニンS」があり、歯ぐきが腫れたときの痛みに効果的です。痛みを我慢しないで薬を飲んで体を楽にしましょう。

3．歯ブラシとうがい薬で口の中を清潔にする

歯ぐきの腫れは細菌が原因になっていることが多く、口の中を清潔にする必要性があります。
しかし、腫れがひどい時に硬い歯ブラシでみがくと、歯ぐきを傷つける原因になります。腫れがあるときは柔らかめの歯ブラシで優しく磨くようにしましょう。また、うがい薬を使って口の中を消毒するのも効果的です。イソジンやコンクールなど、刺激が少なく殺菌作用が強いうがい薬がおすすめです。

歯周ポケット(歯と歯ぐきの間)にたまっている歯周病菌を、しっかりと除去する事が重要です。
大きく腫れるなどの急性症状が出ている時は、その症状を抑える処置を先に行います。
膿が溜まっている場合は、切開して排膿させると共に抗生剤と鎮静剤を服用してもらい症状の鎮静をはかります。急性症状が落ち着いたら、歯周病の根本的な治療に移行します。
歯科医院では、正しいブラッシング方法の指導と歯石除去を継続的に行います。そして同時に、自宅では毎日の丁寧なブラッシングを行っていきます。