１．柔らかい歯ブラシで歯と歯ぐきを磨く

歯ぐきから出血がある時は歯ぐきが腫れ、傷つきやすくなっています。やわらかめの歯ブラシで優しく歯と歯ぐきをマッサージするように磨きます。出血はすぐに止まるわけではありません。２～３週間程しっかり行うと徐々に出血の量が減ってきます。初めから固い歯ブラシでゴシゴシと強く磨くと歯ぐきに傷がついて、出血が増えてしまいますので注意が必要です。

２．デンタルフロスを歯面に添わせるように使う

歯ぐきから出血の量が減ってきたらデンタルフロスを使用してみてください。デンタルフロスは歯ぐきから歯の頭のほうへ添わせるように汚れを掻き上げるように使います。デンタルフロスも歯ブラシと同じように無理に歯ぐきに入れると歯ぐきが傷ついてしまい、出血が増えるので注意が必要です。

３．殺菌作用のある歯磨き粉を使う

歯ぐきから出血がある時は泡立ちが少なく殺菌作用のあるジェル状の歯磨き粉がお勧めです。ジェルによって摩擦が減り適度なマッサージ効果が得られるため、泡立ちの多い歯磨き粉より効果的です。また、殺菌効果によって歯ぐきの出血も治まってきます。お勧めなのが「コンクール　ジェルコートＦ」です。刺激も少なく、殺菌作用のある歯磨き粉です。

１．歯ぐきからの出血の原因を調べる検査

歯と歯ぐきのすき間、歯ぐきからの出血部位、歯の揺れ、骨の溶け具合、細菌の種類などを検査して歯周病の進行度合いや出血の多い部分を特定します。

２．ブラッシング指導

歯ぐきからの出血を止めるためのブラッシング法は歯と歯ぐきの間の汚れをしっかり取ることです。力、角度、汚れの落ち具合など、しっかりプロの歯科衛生士に教わり、自分に合った効果的な磨き方を行うようにします。

３．磨き残しを20％減らすことができるデンタルフロス

歯ブラシでは６０％、デンタルフロスでは２０％の汚れを落とすことができます。虫歯の９０％は歯と歯の間から出来てしまうことを考えると、歯と歯の間の汚れを落とすこの２０％には、それ以上の効果があることがわかります。歯磨きの時はデンタルフロスも使用するようにしてください。

４．根元のすき間は歯間ブラシ

歯周病になると歯の根元のすき間が広がってきます。すき間の広さにあわせた歯間ブラシを使うと効率的に汚れが落とせます。

５．自分で磨けない部分を磨いてもらうクリーニング(ＰＭＴＣ)

歯ブラシやデンタルフロスで汚れが取れるのは８０％までと言われています。残り２０％は定期的に歯科医院にて汚れを取ってもらいます。１００％を目指して頑張りすぎたり、歯ぐきを傷つけるよりも、磨けていない所をプロに任せて、磨き方のアドバイスをしてもらったほうが効率的です。

６．歯と歯の間の歯石除去

歯石が溜まると汚れが残りやすくなり歯ぐきからの出血の原因になります。歯石は歯ブラシでは取り除くことができないため、歯科医院の機械で歯石を砕いてもらいます。

７．歯ぐきの中の深い部分の黒い歯石除去

歯ぐきから出血がある方は歯石と血液が結びついて、歯ぐきの中で歯の根元に黒い歯石として付着しています。これが最も歯周病に悪い影響をもたらす原因です。しっかりと除去して、歯の表面に汚れが付きにくいようにします。